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Go Conference 2019 Spring - 2019年5月18日 参加レポート

https://gocon.connpass.com/event/124530/

https://gocon.jp/

こちらに参加してきましたので、ご報告します!

// 場所
リクルートライフスタイル本社
東京都千代田区丸の内1-9-2 グラントーキョーサウスタワー

よかったセッション

H1 (S): Hacking Go Compiler Internals 2

概要

Since the previous talk at Go Con 2014 Autumn, lots of things in the internals have changed. In this talk, I will try to give an overview of Go compiler internals and update the information as much as possible, along with my new hacks.

資料

今回

https://speakerdeck.com/moriyoshi/hacking-go-compiler-internals-2nd-season

前回

https://www.slideshare.net/moriyoshi/hacking-go-compiler-internals-gocon-2014-autumn

感想

このセッションでは、Golang のソースコードが機械語になるまでのステップ、要はコンパイラの動きを紹介されていました。 大きく分類して 11 ステップあり、ざっくり要約すると下記のステップです。

1.コードをトークンに分割
2.構文木に構築
3.型チェック
4.インライン化
5.中間言語(SSA)の生成
6.機械語の生成

正直、高級言語ばかり使っていたので、機械語に近い低級言語の知識が乏しい私ですが、 今回のお話は、そういった初心者でも分かりやすく説明されていました。 この話を聞いて、純粋に疑問に持ったこととして「どこに最も時間がかかるのか」でした。 ちょうど、同じ疑問を持った方が質問されていて、回答として「型チェック」だそうです。 実際に調べるためのツールが、golang の benchmark があるみたいなので、こちらを使って チューニングをすることができます。簡単なコードを書いて、試してみたいなと思いました。

A4 (S): Design considerations for container-based Go applications

概要

Go 言語でのアプリケーション開発で、特にコンテナを前提とする場合の設計考慮点について話します。 例えば、Go 言語で API を開発する場合、コンテナとして動かすことを前提とするケースが多いと感じます。コンテナベースで動かすことを前提とした場合、コンテナイメージ作成・アプリケーション監視において、考慮すべき点が出てくるでしょう。このトークでは、Go 言語での実装にまで踏み込んだ上で、コンテナベースアプリケーションにおける設計の考慮点について話します。

資料

https://speakerdeck.com/hgsgtk/design-considerations-for-container-based-go-application

https://www.redhat.com/ja/resources/cloud-native-container-design-whitepaper

感想

Golang の話というより、コンテナで開発する上での Tips の話でした。 Tips は3つ紹介されていて、「Configuration」「Logging」「Monitering」です。 どれも、資料にあるベストプラクティスに沿った方法で、良い手法だなと勉強になりました。

・Configuration
設定情報をソースコードで管理するのではなく、環境変数を使うこと
→ 本番/検証等でもソースが変わらない
・Logging
ファイルに出力するのではなく、ストリーミングし外部サービスに流す
→ コンテナを使い捨てしやすくなる
・Monitering
ヘルスチェックのエンドポイントを提供する
→ 外部サービスと連携しやすくなる

他にもベストプラクティが資料に載ってあるので、時間があるときに読んでみたいなと思います。

B8 (L): CPU, Memory and Go

概要

基本的な CPU やメモリを簡単に触れ、Go の最適化、コンパイラの最適化、Go で実装したときの CPU やメモリの振る舞いを紹介します。 またこれら最適化の様子やパフォーマンスを実際に Go の標準ツールを使いながら確認していきます。

資料

https://speakerdeck.com/sonatard/cpu-memory-and-go

感想

Golang におけるパフォーマンス・チューニングについて勉強になりました。 Golang だけの話なのかわかりませんが、コーディングする際に気にしたほうが良いと思います。

・動的配列を使うのではなくて、静的配列を使う
→ 動的配列だとメモリ確保のコストが高くなるので、遅くなってしまう

・環境変数を使うのではなくて、定数を使うこと
→ 実行時にならないと処理が決まらず、コンパイラの最適化がされない

・メモリに割り当てる際は 8byte ずつで割り切れるようにすること(64bit の場合)
→ 隙間があった場合、パディングが発生して遅くなる(メモリアライメント)

そもそも低レイヤーについて全くわからない人なので、 CPU と Memory について知れてよかったです。

全体的な感想

Golang のセミナーに初めて参加しました。 スポンサーの話を聞いていると、Golang を採用した理由は、 どの企業も「パフォーマンスの良さと、学習コストの低さ」 という理由が多かった印象があります。 また、Docker や Kubernetes が Golang で作られていたりと、 Golang はドンドンと人気になっていく言語なのかなと期待しています。

また、スポンサーの中で「既存システムを Golang に再構築した」や 「Golang の知識を得るために勉強会を開催した」など、各社 Golang へ 積極的に活動を試みていることをお聞きしました。

反省

Google Team である Katie Hockman の speaking が英語だったために、ほとんど聞き取ることができませんでした。 実にもったいないと感じました。

※ 資料まとめ https://engineer-fumi.hatenablog.com/entry/2019/05/18/172000

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